積雪寒冷気候を生かした低コスト貯蔵技術による農業生産環境改善への貢献

支部名
北海道支部

事業期間
2006年4月1日~2007年3月31日

企画主旨
寒冷地には、無尽蔵とも言える雪や寒さを利用した伝統的な貯蔵技術がある。また近年は、寒冷気候を活かした低コスト・低負荷の貯蔵法の開発も進みつつある。これ等の技術を活かした貯蔵施設を、農家単位もしくは共同で設置し、出荷の季節間調整や直販用の短期貯蔵、集配施設等に利用することができれば、生産・消費の双方にとって魅力ある農業の発展に貢献できると考える。
本企画はこれ等の技術を精査し、地域毎に利用可能な技術や施設の可能性を探り、一般農家に向けた普及活動を行いながら、生産現場の活性化に結びつけようするものである。活動内容および予定を以下に示す。

活動内容
1.農家単位で可能な中長期貯蔵技術の体系化
①既存技術の整理と活用計画の提案
②建設事例の整理と設置コストの評価
③中長期貯蔵による集約作業の緩和効果の検討
2.農家への普及活動
①既存施設・試験施設の見学会
②一般農家との意見交換・講習会等の開催

活動計画
1.「環境技術の農業貢献」7月18日(火):新十津川町「ピンネ荘」
農業関係者と環境研究者の意見交換会
2.「農業への環境技術の応用と課題」10月中旬:長沼町「メノビレッジ」
低温貯蔵、乾燥貯蔵、作業空間等の各種試験施設の見学と普及の可能性を実施する。

メンバー
石田 秀樹(北海道東海大学)
奈良 謙伸(奈良建築環境設計室)
福島 明(北海道建設部建築指導課)
荒谷 登(農業、北大名誉教授)
サディギアン・モハマッド・タギ(タギ建築環境コンサルタント)
羽山 広文(北海道大学)
舘脇 英(岩倉化学)
高瀬 勝(新農業未来塾 代表)

AIJ Hokkaido Branch