活動目的
平成16-18年度に文化庁・北海道教育委員会で行われている北海道近代和風総合調査において道内14支庁ごとに住宅・公共・宗教・産業・その他の建築についての建築名称・所有者・所在地・建築年代・建築種類・資料の有無・設計者及び施工者・位置図と写真撮影と建築的特徴の所見による1次調査をもとに平面図作成のための実測調査を行ってきたが、各地域ごとの各建築の設計者や施工者が明らかになるにつれ、個々の改築改修過程の他に、道内各地域間の建築的特徴の関係性についても検討するべき課題がみられた。
全道的な悉皆調査により、遺構確認作業を踏まえた基本台帳の整備は進みつつあるが、未調査の市町村の調査を行い、基本台帳整備を一層進め、北海道における近代和風建築の総括的かつ詳細な検討が必要があり、行政機関や地域住民とともに連携して防災的見地からも保存活用を図ることも急務である。
活動内容
平成16年度からの2年間にわたる特定課題研究「北海道の歴史的建造物における和風意匠の展開過程」を踏まえ、全道的視点から精緻な近代和風建築の地域的な特徴と地域相互間における建築的特徴の相関関係を明らかにしたい。
既往助成
北海道近代和風建築調査研究委員会(日本建築学会北海道支部特定課題研究)「北海道の歴史的建造物における和風意匠の展開過程」 2004.4-2006.3
既往研究
羽深久夫・中渡憲彦:北海道の歴史的建造物における和風意匠の展開過程、日本建築学会北海道支部研究報告集No.78、pp.347-350、2005.7
羽深久夫・角幸博・川島洋一・駒木定正・小林孝二・水野信太郎:北海道の近代和風建築における和風意匠の地域的特徴、日本建築学会北海道支部研究報告集No.79、pp.373-380、2006.7
構成委員(2006.6現在)
主査 羽深久夫(札幌市立大学) 渡島・檜山・空知総括
委員 池上重康(北海道大学大大学院)
委員 角 哲(ワンダーアーキ)
幹事 角 幸博(北海道大学大学院) 石狩・渡島・檜山総括
幹事 川島洋一(北海道東海大学) 上川・留萌・宗谷・網走(北部)総括
顧問 越野 武(札幌大学)
委員 後藤俊之(ジオ設計)
幹事 小林孝二(北海道開拓記念館) 檜山・胆振・日高総括
幹事 駒木定正(北海道職業能力開発大学校) 渡島・後志・釧路総括
委員 武田明純(室蘭工業大学)
会計 中渡憲彦(北海道職業能力開発大学校)
委員 西澤岳夫(釧路工業高等専門学校)
幹事 水野信太郎(北海道浅井学園大学) 網走・十勝・根室総括
委員 吉村冨士夫(函館工業高等学校)