北海道における漁業関連建築の歴史的研究

事業期間
2010年4月~2011年3月(1年間)

担当委員会
歴史意匠専門委員会
主査:駒木 定正(北海道職業能力開発大学校)
委員数:18 名,委員会開催数:6 回

活動報告
研究の目的は、北海道における江戸期から昭和30 年代までの漁業に関する建築の現況調査と分 析・考察をおこないそれらの歴史的意義と特徴を明らかにし、漁場の建物を活かすまちづくりの 支援にも寄与することである。
調査対象は1970 年度の民家緊急調査(北海道教育委員会)の報告を基本とし、後の研究資料を加 えて建物の実態をとらえた。その結果280 件を上回る調査を実施。とくに後志(117 件)、渡島(69 件)が多く、一方これまで未調査の釧路、胆振で地域を代表する建物が報告された。また、北海 道開拓記念館学芸員會田理人氏を招き漁業史の概説を拝聴した。
本州の調査は山形県遊佐町において小樽祝津の鰊漁家青山家・茨木家の建物を調べ比較考察する。 大正期以降の遠洋漁業に関わる小樽と函館の社屋、工場、倉庫の現況と創建時図面の収集を行っ た。
積丹町美国と小樽市祝津の鰊漁家の修理工事に参画し再活用を支援した。なお、成果は支部研究発表会で発表の予定。

AIJ Hokkaido Branch