設置期間
2005年4月~2007年3月
研究課題
中高層マンションの外断熱改修研究委員会
委員会の目的
当委員会の目的は、2004年に札幌市内で実現した、11階建てのマンション(大通ハイム)の外断熱改修を実例として、外断熱改修に至った過程や改修コストについて分析すると共に、経済、室内環境、エネルギーなど改修に関わる総合的な評価を行い、中高層民間分譲マンションの外断熱改修システムの確立をめざすことである。
2005年度は、8回の委員会を開催し、札幌市内に建設されているマンションの現状を調査し、対象建物の調査と分析を行い、①札幌のマンション建設の現状②外断熱改修工事の利点及び特徴③大通ハイムの改修実例の分析の3項目についてまとめた。 また、小樽市に建設中の外断熱マンションの現場見学会や対象建物での温湿度の実測を実施した。
大通ハイムにおいて外断熱改修が実現するまでの経緯や、採用された断熱工法については、「大通ハイムの外断熱改修の取組み」という表題で、また、温湿度測定の結果については、「外断熱改修による室温環境の省エネルギー効果」という表題で、日本建築学会北海道支部研究報告集79に投稿されている。 本委員会2年目の2006年度は、主として、外断熱改修マンションの実施例について調査分析を進めた前年度に引き続き、外断熱工法など、改修技術の分析を行う。
また、いくつかのタイプの分譲マンションを想定して、外断熱改修を実施した場合のコストシミュレーションを行い、中高層民間分譲マンションの外断熱改修の実現に向けた普及資料を作成する。 作成した普及資料を活用して、マンション住民や管理者及びマンションに携わっている技術者を対象としたシンポジウムや講習会の開催を予定している。
委員会組織
主査 佐藤 潤平 (アイテック)
幹事 奈良 謙伸 (奈良建築環境設計室)
委員 荒谷 登 (北海道大学名誉教授)
委員 川治 正則 (日本データーサービス)
委員 北山 琢也 (アニスネット)
委員 駒木根 洋一 (大関化学工業)
委員 中田 繁一 (ニード設計室)
委員 長谷川 寿夫 (北海道大学大学院工学研究科)
委員 広瀬 茂樹 (アニスネット)
委員 廣田 誠一 (アニスネット)
委員 福島 明 (北海道建設部建築指導課)
委員 松井 為人 (北海道サンキット)
委員 宮森 康文 (岩田建設)
委員 山崎 正弘 (ハウ計画設計)