コンクリートの調合設計研究委員会

研究期間
2000年4月~2002年3月

研究の概要
コンクリートの調合設計は、コンクリートの施工性、強度、耐久性などの要求品質を確保するうえで極めて重要であり、施工者および生コンの実務担当者が適切かつ簡便に作業を行なえることが望まれ、そのためにコンピュータを用いることが有効な手段となる。
以前、1992年に北海道大学と清水建設との共同研究で「施工支援システム」(MS-DOS版BASIC)が開発され、長島委員がMS-DOS版BASICによる「調合設計プログラム」を作成している。しかし、近年ではコンピュータの基本OSがWindowsへ移行し、高性能化、インターネットの普及などコンピュータを取り巻く環境の変化が著しく、これらの貴重な成果が実際には使えない状況になっている。さらに、1997年のJASS5および1998年の寒中指針の全面改定にともない、コンクリートの調合設計の考え方が大幅に変更され、前述のプログラムはこれらに対応していない。
本研究委員会では、最近のコンピュータ環境で動作可能な1997年版JASS5および1998年版寒中指針に対応した調合設計支援システムの開発を主たる目的とし、さらに、今後の性能規定化を踏まえたコンクリートの調合設計の在り方についての検討も行う。本委員会の成果は、汎用的な調合設計支援プログラムとして実用化し、インターネットなどを用いて広く普及させる予定である。

2000年度の成果
1997年版JASS5および1998年版寒中指針に対応した調合設計支援システムを汎用的なソフトであるAccessのプログラムとして作成し、委員会メンバーおよび実際の現場における試用を行った。

委員会メンバー
主査 千歩 修      北海道大学
幹事 浜 幸雄      北海道大学
委員 久野 登喜夫   札幌小野田レミコン
桂 修       北海道立寒地住宅都市研究所
東 利博      大成建設
有江 暢亮    鹿島建設
三森 敏司     釧路工業高等専門学校
庄司  一二三  清水建設
田中 宏和     岩田建設
深瀬 孝之    伊藤組土建
西田 朗     清水建設技術研究所:通信委員
長島  弘

AIJ Hokkaido Branch